ひこうき雲 番外編
【 通算219号 】
3月20日、本日は彼岸の中日で全国的に快晴に恵まれ、まさに「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉を象徴する一日です。
皆さま、墓参りはお済でしょうか? スリーピーはスタッドレスタイヤを夏タイヤに交換しましたよ。
本日はいつもと趣向を変えて、この3月、そして彼岸にちなんだ話題をお届けしたいと思います。もちろん、天地真理さんの曲にも関係があるのですが、...........
春彼岸と言えば「ぼたもち」ですね。でも「おはぎ」という呼び名もあり、どちらが正しいのか迷うところです。そこで、ここは少しだけ「ぼたもち」と「おはぎ」の違いについて調べてみましょう。
一般的には次のような解釈がされているそうです。
【呼び名の違い】
春に咲く牡丹の花にちなみ、春は「ぼたもち」といい、「牡丹餅」と書きます。秋は萩の花にちなんで「おはぎ」といい、「御萩」と書きます。
【形の違い】
牡丹は大きくて丸い花、萩は小さくてやや細長い花。そこで、「ぼたもち」は大きめで丸い形に、「おはぎ」は小ぶりで俵の形に作ります。
【あんの違い】
材料となる小豆は秋に収穫されます。とれたての小豆が使える秋は、皮ごと使った粒あんに、冬を越した春は、かたくなった皮を取ってこしあんにして使っていました。だから、「ぼたもち」はこしあん、「おはぎ」は粒あんを使って作ります。
現在は、こうした違いにこだわらないものが多くなりましたが、本来は春と秋で区別していたわけです。また、小豆あんをぼたもち、きな粉をまぶしたものをおはぎと呼んだり、米粒が残らない餅状につぶしたもの(俗称:皆殺し)をぼたもち、米粒が残ったもの(俗称:半殺し)をおはぎと呼ぶなど、地方によっても様々です。
(上記は【暮らしの歳時記】より引用させていただきました)
http://allabout.co.jp/gm/gc/220748/2/
ということなのです。少しだけ勉強になりましたね。
ところで我が家は甘党ですので、彼岸となれば「ぼたもち」です。この呼び名は春も秋も一緒でした。
我が家は兼業農家のなので、小豆だけは沢山採れます。春、田植えが5月の初めに終わった後、半月も過ぎた頃に田んぼの畦に穴を開け、小豆や「ささげ」の粒を2粒ずつ埋め込んでいきます。すると2週間も過ぎると元気の良い苗が育ってきます。その後は草を刈ってあげさえすれば、これらの豆類は自分の力で太陽光からチッソを合成する能力を持っていますし、また田んぼに施した肥料を盗み取りもしますので、まさに元気良く育ち、秋には鈴なりの実を付けるのです。
そんな小豆やささげを用いて、我が家では春と秋の彼岸には必ず1升は入る鍋で小豆かささげを煮込み「すりこぎ」を使って豆をつぶし、小豆の中身、即ち「餡」を出します。そして、砂糖をどっさり入れては、ぼたもち用「あんこ」の完成です。
一般的には、もち米とうるち米を混ぜて炊いたご飯の周りを包むようですが、我が家の場合は茶碗によそったもち米の上に豪快に「あんこ」を盛り付けます。そして、美味しそうに口へと放り込むのです。
辛党の方にとっては「苦虫を潰したようなお顔」になるでしょうが、我が家では1升の鍋が空になるのは時間の問題なのです。そんな甘党でも糖尿病になったことはありませんし、先祖代々受け継がれている文化なのです。
そんな「ぼたもち」を頬張りながら、もう一つの話題「ひこうき雲」をお伝えしたいと思います。
天地真理さんの13枚目のアルバム「童話作家」のA面にあるこの曲「ひこうき雲」については、2010年に2度ほど特集でご紹介しています。お時間のある方はこちらへもお立ち寄り下さい。下の緑の文字をクリックしていただくとジャンプします。
2010年2月14日 ひこうき雲 番外編
2010年4月3日 ひこうき雲
1回目、2010年2月のぺージでは、この曲の題名「ひこうき雲」と同じ名前の絵画をご紹介しています。
それは栃木県栃木市在住の歯科医、増山久一さんという方の作品でした(前回も今回もご本人の了解を得ております)。
2009年の日展に出品された当時の作品は「女性が膝の上に広げたエアメールを読みながら、遠い空を流れるひこうき雲に目を奪われている」と解説しているように、遠い異国に去ってしまった自分の大切な人に想いを馳せる女性を描いていました。
その作者、増山久一さんはその後も日展に同じ題名で作品を出品しておられます。ここでは、2010年と2011年の作品をご覧いただきましょう。
皆さん、ご覧になってどんなご感想をお持ちでしょう?
私はもちろん、作者から解説を聞いておりますので、これら、そして2009年の作品との違いをご説明することは可能なのですが、もし何の先入観も無しにこれらを拝見した時、真っ先に感じるのは同じ女性を比較してその年齢が変化していることでしょう。 2009年は恐らくですが20歳台の後半、2010年は30歳台、そして2011年は40歳台でしょうか?同じくエアメールを手にしてそれぞれ違った感慨で空にある飛行機雲を眺めているようです。
作者の解説をご披露しますと、2010年の作品は彼と別れて10年近くが経ったころ、彼からの要請でアメリカへ彼女自身が旅立つ準備をし終わったところへエアメールが届き、もう直ぐ会える彼に想いを馳せているところ。身支度が済んでいるため、身の回りの品物が綺麗に片付いて絵の中から無くなっているのが分かります。
2011年の作品は、今度は逆に遠く離れた異国に住むようになった彼女が、日本で起こった大震災の様子を届いたばかりのエアメールから読み取り、飛行機雲を見ながら遠い日本に想いを馳せているところ。
という解説をお聞きしたように記憶しているのですが、私の作文も多少含まれていることをご了承下さい。
これらの作品をご覧いただきながら、真理さんの「ひこうき雲」をお聴きいただきましょう。今回はYoutube から作品をお借りしてのご紹介です。98junyugo さんの作品からどうぞ。
お聴きいただき如何でしたでしょう?
毎年この時期にお届けするのが相応しいこの曲ですが、今年は久し振りに私の近隣にお住まいの方の作品をお借りすることが出来、音楽と絵画という贅沢な組み合わせでお届けすることが出来ました。
改めて作者にお礼を申し上げると共に、真理さんの曲「ひこうき雲」が荒井由美さんの同名の曲よりも広く日本中に響き渡ることを願って、今回のご紹介を終えることに致します。
さて次回は、本当に「明日への愛」です。
どうか気長にお待ち下さい !
にほんブログ25日