君よ知るや南の国 第1幕前半




12月26日、本日のお題は、「君よ知るや南の国」第1幕前半




アルバム単位で、真理さんの曲をご紹介する今回の企画、今、1975年7月1日発売のアルバム『君よ知るや南の国』について、ご紹介しています。



この真理さんの10枚目のアルバム君よ知るや南の国の表裏表紙と、収録の構成は次のようです。


lp_10.jpg



A面

1 オーヴァチュア
2 君よ知るや南の国
3 気が合う同志

4 ミニヨンの幻想
5 初めての涙
6 大人への憧れ


B面

1 恋のすれちがい
2 天使の約束
3 ナポリ・ナポリ
4 明日へのワルツ
5 君よ知るや南の国(フィナーレ)





さて本日よりミュージカル「君よ知るや南の国」を舞台の進行に合わせてご紹介を進めて参ります。



ご紹介に先立ち、このミュージカル全体の概要をご説明致しましょう。私が調べた限りでは、次のような構成になっております。

第一幕 6場面
第二幕 8場面

歌われる曲の数

第一幕 13曲
第二幕 14曲


その具体的な内容は、次に示します台本の目次でご確認いただけます。

これはある方のご好意でお借りすることができました。これらに目を通してみますと舞台の進行がより具体的に見えて参ります。



クリップボード03 クリップボード04 クリップボード05 クリップボード06

クリップボード07 クリップボード13



クリップボード12 クリップボー18



次は、主な登場人物の身の上を少々。いずれもプレミアムボックスの解説本から100%引用です。

ミニヨン(天地真理): 貴族の娘として生まれながら、流浪の民に誘拐され、サーカス団に入れられた少女

ウィルヘルム(峰岸徹): ミニヨンを助けたことでサーカス団に入り活躍するミニヨンの相手役

ロタリオ(小山田宗徳): ウィルヘルムとともにミニヨンを助ける、不思議な旅芸人の老人

フィリーナ(加茂さくら): サーカス団の旅芸人の一人、浮気な女

ジャルノ団長: サーカス団の団長



全体のストーリーを一言で申し上げれば、

「貴族の娘として生まれながら、流浪の民に誘拐された少女ミニヨンが、様々な出会いの果てに自分が貴族であることを知り、南の国にて幸せをつかむ」

といった要約になりますでしょうか。




そんな全体の構成の中で、本日ご紹介しますのは

「ミュージカル開始の序曲=オーヴァチュア

「ミニヨンが故郷を想う歌=君よ知るや南の国

「ミニヨンとロタリオとのうまが合う?=気が合う同士


という第1幕の3シーンです。





最初は「オーヴァチュア」 

こちらは宮川泰さんによる作曲で、各シーンにて歌われる曲を織り混ぜながら、まさに解説通り「ダイナミックかつ華麗に、緩急を取り混ぜたミュージカルの序曲」に仕上がっていますね。




それではこの「オーヴァチュア」をお聴きいただきましょう。koshigayahonda さんの作品をお借りしてのご紹介です。この方の作品は、私の持たないこのミュージカルに関わる資料が盛り込まれていますので、敢えて選ばせていただきました。








さて、流浪の民に誘拐されてサーカス団「ジャルノー座」に入れられたミニヨンは、一座と共にあるドイツの町にやって来ます。その町での興行開始の顔見せで、男の子として扱われる女の子ミニヨンは熊のぬいぐるみを着て、リンゴを受け取るという脇役を務めますが、失敗して団長からムチ打ちの罰を受けます。

それを見かねた旅芸人の「ロタリオ」と学生「ウィルヘルム」がミニヨンを助けます。助かったミニヨンは二人に身の上話を始め、幼い頃に聴き覚えた歌を歌い始めるのです。それが次にお届けする「君よ知るや南の国」という曲でした。



それではこの曲をお聴きいただきましょう。この曲はスリーピーの動画でご覧いただきますが、このアルバムに関しての資料が少ない私です。アルバムのジャケットからの写真を散りばめました。ご笑納下さい。


君よ知るや南の国(身の上話) 投稿者 tadashi20090628




お聴きいただき、如何でしたでしょう?

このミュージカルを楽しむ中で、この曲「君よ知るや南の国」が合計3回+α演奏されることがお分かりかと思います。私も当初は同じ曲が何故何度も演奏されるか、余り考えずに何と退屈な構成だろうかと思っておりました。しかし、このミュージカルのストーリーを知るにつれて、その場面場面で違った感慨を込めて設定が行われていることを知り、そして何よりも当の真理さんの声の使い方に工夫をされていることに面白みを感じました。それは真理さんの地声でした。

天地真理さんの声を論じる方はよく「ファルセット」という言葉で解説をされます。私は音楽の専門家でないので、何のことやら詳しく分からずにおりました。でも、このミュージカルに触れ、色々な場面での真理さんの声の使い方を聴くに当たり、遅まきながら「天地真理さんのファルセットとはこういうものか」と少しだけ分かったような気がしましたし、普段は聴けない彼女の地声での歌唱まで聴くことができて、天地真理について理解が進んだように思います。





その地声をまさしく聴くことができるのが次の曲目「ウマが合う=気が合う同士」です。この曲はこのミュージカルのために、安井かずみさんと宮川泰さんが特別に書き下ろしたと聞きます。これはまさに天地真理の本質を知り尽くした安井かずみさんの作戦であったのだろうと思います。



作詞:安井かずみ
作曲・編曲:宮川泰

ねぇおじいさん
それじゃあたしたち
生まれる前から
お互い
ネズミ同士? リス同士?
熊かな馬かな
ウマが合うから

ねぇなぜかしら
心が通じるの
ずっと昔から
お互い
かもめ同士? 鳩同士?
こおろぎ とにかく
おんなじ仲間

ねぇ地球には
大勢人がいる
だけども特別
お互い
出会えたのは うれしいわ
ララー、ララー
ララー、ララー
気が合う同士



それではお聴き下さい。この曲もスリーピーの手抜き映像で失礼致します。雰囲気だけは伝わるのではと期待しております。


気が合う同士 投稿者 tadashi20090628




私がこの曲を解説なしで初めて聴いた時、そのつまらなさから「何で真理さんのアルバムで男が二人で歌ってるの」と単純にそう思いました。それも話題がウマ、クマ、ネズミにリスという、およそ天地真理さんとは関係のない内容でしたので「ミュージカルの一場面なのだろうが、興ざめだね」という感じで受け取っておりました。

でも、解説を読んでストーリーを知って初めて、この場面の重要さが分かった次第です。実際、小山田宗徳さんとの掛け合いは、真理さんの新しい一面を観るものでした。彼女が80年代に入って「ひょうきん族」に出演するに至る下地のようなものを感じます。

また私がこのような誤解を抱いた大きな原因は、やはり真理さんの地声でした。それを初めて聞く人は恐らく私と同じように、男性の声と聞き間違うでしょう。それほどに真理さんの地声は低音が中心なのです。そんな低い地声から、よくもあんな高音までを出すことが出来るものだと感心させられたのは、初めて聞かせていただいた低い地声が発端であり、それをカバーするのがファルセットであることを知った時でした。

既にファルセットに造詣の深い方に言わせれば、何を今頃と失笑されるかと思います。でもこのステージで色んな声を聴かせていただき、私は改めて天地真理さんの魅力を知ったように思います。それはそれは新たな発見だったのです。









さて、次回は第1幕の後半から

「ミニヨンの幻想」「初めての涙」

をお届けして参ります。皆さま、引き続きお付き合いのほど、よろしくお願い致します。






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