もの想う季節(特別編)




3月25日、本日のお題は、もの想う季節




アルバム単位で、真理さんの曲をご紹介する今回の企画、今、1973年12月5日発売のアルバム『空いっぱいの幸せ』について、ご紹介しています。



真理さんの7枚目のアルバム空いっぱいの幸せの表裏表紙と、収録の構成は次のようです。

空いっぱいの幸せ



A面
1 空いっぱいの幸せ
2 銀座ひとりぼっち
3 愛と涙と約束と
4 愛を呼ぶ春
5 さよならは心をこめて
6 もの想う季節


B面
1 風にねがいごと
2 似顔絵
3 幸福(しあわせ)な時間
4 青春のうたごえ
5 あなたの故郷(ふるさと)
6 あなたが教えてくれた歌





本日のご紹介は、このアルバムのA面最後の曲「もの想う季節」です。

この曲は、プレミアムボックスのDISC6の6番に当たります。





曲のご紹介に先立ちまして、東日本大震災に見舞われ、今も困難と闘っておいでの方々に対し、心よりお見舞い申し上げます。

正直なところ、こんな儀礼的な美辞麗句をいくつ並べましても、現地の方々には遠くで鳴っているざわめきにしか聞こえないでしょう。もし私が肉親の多くを一瞬のうちに失ったとしたら、しばらくは放心状態から抜け出せず、廃人同然となって生きる希望を無くしてしまうと思います。

私は、うつ病を体験しておりますので、あの辛い経験があれば、どんな苦労も乗り越えられるであろうと思っておりました。でも、この未曾有の災害の惨状を思う時、自慢していた私とて、自ら命を絶ってしまうのではないかとさえ思います。

こんな時必要なのは、やはり人の愛なのでしょう。「頑張って」という言葉は、うつ病者にとって禁句でしたが、そういう言葉をいただくよりも、手を握って私の発するたわ言を聞いて下さり、一緒に苦しみを分かち合って下さる方が必要なのだろうな、と思います。心のケアのできる人が必要でしょう。

「言うは易し、行うは難し」現実に何もできない私ではありますが、この天地真理さんの曲を聴いていただいて少しでも元気になっていただければ、私も生きている甲斐があります。






つたない前置きで恐縮ですが、今の心境を吐露させていただきました。



さて本題に戻りますが、この曲『もの想う季節』は、このブログの看板曲です。本日は少しお時間を長めにとって、特別便をお届けします。



私、スリーピーが天地真理さんのファンとして復活したのは、2009年12月でした。当初はあちらこちらのホームページやブログに書き込んで、ファンとしての素養といいますか、天地真理さんをもっと知りたくて、色々なサイトに顔を出しておりました。

それもそのはず、私は1974年に「木枯らしの舗道」のEPを購入したのを最後に、天地真理さんから離れ、当時の中学生アイドル達に目を奪われておりました。当時の可愛らしい女性達に関心を示しもしましたが、どちらかというとフォークを中心とした歌詞、メロディの中身と歌唱の技巧面に関心があり、演歌やJ-POPと分け隔てなく、当時の多くの曲を聴いて覚えました。そんな訳で、カラオケに行くと、下手くそながらマイクを離さない私がいます。

その流れからでしょうか、弱冠12歳で天地真理さんを知った私でしたが、当時の限られた情報から彼女の歌唱力を疑い、それが原因で彼女から離れてしまったのです。しかし、2009年の12月をもって、それが私の思い違いであって「木枯らしの舗道」以降の彼女の作品に光る物を発見、30余年の誤解を後悔して、今の私に繋がります。

という訳で、ファンとしての復活当時の私は、正直なところ、天地真理さんについて「木枯らしの舗道」以前についてはおぼろげながら知ってはいたものの、それも断片的で全てを知り得ていなかったこと、そして、1974年以降の活動について全くと言っていいほど知らない私を、何とかファンとして恥ずかしくないレベルまで知識を付けるべく、必死でサイト覗きを行っていたのです。

二月ほどして何とかカンとか、おぼろげながら、天地真理さんの全体像が見えてきた私は、このブログを始めることと相成ります。それでも知識不足は顕著であり、その内にプレミアムボックスを購入せざるを得なくなり、ブログのしばし休止を経て、充電、再開、継続に漕ぎ付けるようになるのです。





さて、何故私が、このブログの看板名を『もの想う季節』にしたのかと言えば、それは次のような理由です。

私が天地真理さんの功績を知るきっかけとなったのは、ご多分にもれず Youtube のお陰です。そして、当時 Youtube にアップされていた天地真理さんの楽曲の中で印象に残った曲には次のようなものがあります。

 ブランコ
 明日また
 オレンジ色の旅
 花嫁の友達
 トンガリ屋根の教会へ
 サルビアの花
 ミモザの花の咲く頃
 一枚の写真
 レインステーション
 花ひらくとき
 夏を忘れた海
 もの想う季節、等

と、挙げるときりがありません(当時はまだ「童話作家」以降の楽曲の存在に気づいていませんでした)。これらの中で「夏を忘れた海」が看板曲として筆頭に上がったのですが、当時既に先約がありました。そして「一枚の写真」と「もの想う季節」が看板曲の代表として残りましたが、少々曲のテンポが早い「もの想う季節」に落ち着いた、というところです。




作詩:山上路夫
作曲:森田公一
編曲:馬飼野俊一

坂道の上の 教会の扉
私はいつしか開けていた
オルガンが響く 片隅で一人
愛のときめきを 感じたの
いつの間に心の中は 愛にあふれ
もう決してこの私の想い 消せない
 ここからきっと あなたときっと
 愛する世界へ 飛び立つの

もの想う季節 こんなとき愛も
大きく育ってゆくのでしょう
教会を出たら あなたへの手紙
今日こそ出しましょう 迷わずに
青空が扉の外で 呼んでいるわ
この広い世界で あなただけ好きなの
 ここからきっと あなたときっと
 愛する世界へ 飛び立つの

あこがれが翼を広げ 羽ばたくのよ
この道はあなたとゆく道に 続くの
 ここからきっと あなたときっと
 愛する世界へ 飛び立つの
 




お馴染みの3人の先生トリオによる作品です。

このお三方による作品は本当にたくさんありますが、私はこの曲が最も好きです。

何が良いのかといえば、まずはイントロから始まるベースの響きでした。終始、この曲の背後で鳴っているベースの響きは私を元気にしてくれます。もちろん、メロディも詩の内容も「物憂い」さを表現しつつ、決して暗くない。「恋する夏の日」が思い切り明るく「想いでのセレナーデ」がやや暗めの設定ですが、この「もの想う季節」はその中間を行きます。その丁度良い暗さ、明るさが私は好きです。ただこれが理由でシングルでA面になれなかった、そんな歴史がある曲なのです。

また、この曲は教会を舞台に詩が展開します。「オルガンが響く 片隅で一人」目をつぶりながら瞑想にふける、その様は私にも同じ経験があり、胸を打つものがあります。




そんな曲を天地真理さんに歌っていただきましょう。

今回は定期便ではありますが、看板曲を採り上げますので、フルコーラスでお聴きいただきたいと思います。使わせていただく画像も天地真理さんご自身です。曲に相応しい構成になりましたでしょうか、お楽しみ下さい。

[もの想う季節]

 []





お聴きいただき、如何でしたでしょう? 

当時の所属事務所の方針で、EPのA面には採用されなかったものの、A面曲になってもおかしくない風格を持ち、内容の深い曲だと思います。この曲を初めてお聴きになる方も、きっと喜んでいただけるものと確信致します。

物憂い気持ちを表現した曲ではありますが、歌われている真理さんの声も、心なしか弾んでいるように聴こえました。私にとっても、この曲は忘れてはならない曲で、失意の時、悲しい時、この曲を大音声で聴くと、心が洗われる、そんな曲なのです。








看板曲のご紹介ということで、少し多目の紙面で、私のこの曲との関わりなどを、お話させていただきました。使わせていただいた画像は、marist さまのご好意によるものです。














次回は「風にねがいごと」です。 どうぞ、気長にお待ち下さい !








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Re: もしも、、、

『天地真理』という歌手・アイドルは周囲の皆さんの努力があって初めて、当時の一世を風靡するまでに成長できた。今更ながら、そのように私は感じています。

天地真理さんご自身もいっとき、渡辺音楽事務所から不当な扱いを受けたり、マスコミからバッシングを受けたりした歴史がありましたが、ご自身は反論することを余りせず、周囲の皆さんのお力をお借りしつつ、再起を図ろうと努力されました。

「もし」という仮定の話をすれば、数限りない話題になりますが、それをすることは現実の天地真理さんを否定することにもなりかねませんので「過去の皆さんの努力で、今の天地真理さんがある」と、感謝しつつ、このブログを進めて参ろうと思っています。

tip さん、「空いっぱいの幸せ」も「もの想う季節」も良い曲です。これからも同じレベルでご紹介して参ろうと思います。上手なご返事にならなくて済みません。これからもよろしくお願い致します。

もしも、、、

スリーピー殿 こんにちは 

随分経ってしまいました が 

アルバム及びシングル「空いっぱいの幸せ」が「もの想う季節」となったはずが しかし そうならなかった理由は当時の真理さんのファン層の広さ(特に私たちのようなアンダー15を主なターゲットとした)
を意識した戦略ではなかったのではと今に思えます

73年当時一気にあふれ出す中高アイドル達に対抗するには真理さんは年齢的に大きなハンデがありました

でもシングル「恋する夏の日」の大ヒットにより 急激な変化を避けたい プロダクションの判断であったのでしょう

「空いっぱいの幸せ」がダメだったのしょうか

私はそうは思いません この曲には真理さんにしか出せない不思議な感蝕を覚えます 

それは 余りにも満たされ過ぎて幸せなのに  ふと気づくと背後には誰もいないような 孤独感を感じるのです

しかし当時の私はその訳を理解できませんでしたし

今思い出せと言われても何とも形容し難い感覚を覚えたものでした。。。

もしも 「もの想う季節」がA面で出ていたら 恐らく印象は大きく変化

していたと今は思います こちらの方が今思うに当時の私だったら直接的で解かりやすいと言う意味で 

もしも、、、「もの想う季節」がA面だったら 

多少なり 違う歴史が刻まれて行ったに違いないと思います







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スリーピー

Author:スリーピー
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真理さんは、私の姉のよう。
私はそんな おっちょこちょいな姉を想う、おせっかいな弟かな。

このブログでは、皆さんと彼女の真価をお伝えして参ります。

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