サルビアの花




6月7日、本日のお題は、サルビアの花




アルバム単位で、真理さんの曲をご紹介する今回の企画、今、1974年6月21日発売のアルバム『恋と海とTシャツと』について、ご紹介しています。



真理さんの8枚目のアルバム恋と海とTシャツとの表裏表紙と、収録の構成は次のようです。

恋と海とTシャツと




A面
1 恋と海とTシャツと
2 素晴らしい青春
3 爽やかなあなた
4 恋の予感
5 花嫁の友だち
6 恋人たちの港

B面
1 ロマンス
2 サルビアの花
3 恋の風車
4 ある雨の日の情景
5 小さな日記
6 あなた





本日のご紹介は、このアルバムのB面の2番目の曲である「サルビアの花」です。

この曲は、プレミアムボックスのDISC6の21番に当たります。

8月17日に発売の『GOLDEN☆BEST 新三人娘 ~天地真理・小柳ルミ子・南沙織~』にも収録予定です。






私はこの曲『サルビアの花』をご紹介できる日を待ち望んでおりました。

折に触れてこの曲に対する天地真理さんの歌唱の素晴らしさをお伝えして参りましたが、今日こうしてご紹介するに当り、多くのアーティストの皆さんのカバーとを聴き比べてみて、いろいろと考えるところがあります。

これまで私は、この曲「『サルビアの花』を歌わせたら天地真理さんの右に出るものはいない」とまで褒め称えておりましたが、ここで皆さんのカバー曲を聴き比べる機会を得、考え方が変わりました。それは、天地真理さんの歌唱が素晴らしいことに変わりはないのですが、それと同じくらいに竜崎孝路さんのテンポを早めに設定した明るい雰囲気へのアレンジがベストマッチングであることが分かったのです。

もし、彼女が早川義夫さんの作曲されたオリジナルのテンポで歌っていたら、このような効果は得られなかったでしょう。それほどまでに、この曲への雰囲気作りは重要な要素を占めていると思うからです。





前置きが長くなりました。それでは「サルビアの花」をご紹介して参りましょう。

この曲『サルビアの花』という曲のオリジナルは、1969年に早川義夫さんが「かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう」というアルバムの中に収めたのが最初です。

その後、1972年にフォークトリオのもとまろがカバーしたのを皮切りに、多くのアーティストによってカバーされている曲です。




作詞:相沢靖子
作曲:早川義夫
編曲:竜崎孝路

いつもいつも思ってた サルビアの花を
あなたの部屋の中に 投げ入れたくて
そして君のベッドに
サルビアの紅い花しきつめて
僕は君を死ぬまで抱きしめていようと

なのになのにどうして 他の人のところへ
僕の愛の方がすてきなのに
泣きながら君の後を 追いかけて
花吹雪舞う道を
教会の鐘の音は なんてうそっぱちなのさ

とびらを開けて出てきた君は 偽りの花嫁
ほほをこわばらせ僕を チラッと見た
泣きながら君の後を 追いかけて
花吹雪舞う道を
ころげながらころげながら
走り続けたのさ




詩を改めて読ませていただくと、実に悲劇的な内容であることに驚かされます。一途に愛した女性に裏切られた男性の悔しさが描かれています。

詩の中に登場するサルビアの花の赤は、血の象徴であるそうです。それだけを捉えても情景の悲惨さが浮き彫りになります。

もし、天地真理さんが原曲のメロディそのままに歌っていたら、それは如何に笑顔で歌っても悲惨さには変わりがなかったのでは、と思います。




面倒な解説はこれくらいにして、皆さんの歌をお聴きいただきましょう。



まずはご本家である早川義夫さんの歌唱です。moto717 さんの作品からどうぞ。





続きましてフォークトリオもとまろのご紹介です。teruamisu の作品をどうぞ。





次は甲斐よしひろさん。Iguana227 さんの作品です。





続きまして、岩淵リリさん。444xttcw さんの作品からどうぞ。





次は小柳ルミ子さん。gtxbx さんの作品です。





続きまして、井上陽水さん。GINTONIC55JAZZ さんの作品からどうぞ。





次はあがた森魚さんです。aquilha さんの作品です。





次はBelleのお二人。YUMEIROBANA さんの作品からどうぞ。





次は大石まどかさん。zatup0917 さんの作品です。





そして、チェリッシュのお二人。senoo400 さんの作品からどうぞ。








最後に天地真理さんに歌っていただきます。この記念すべき競演ですので、スリーピー自らがムービーを作成しました。赤一面のサルビアでアレンジしました。フルコーラスでお聴き下さい。

[サルビアの花]

 []







聴き比べていただき、如何でしたでしょう?

冒頭で申し上げましたように、この曲のオリジナルは大変に悲惨な詩とメロディから成っています。サルビアは血を意味しますし、一人の男性が一人の女性に寄せる死をも辞さない強い思いをありのままに描き出したものです。

そういった悲しい設定では、天地真理さんの醸し出す雰囲気とは相容れないものがあります。それをアレンジャーの竜崎孝路さんが天地真理さんに相応しい雰囲気に設定し直したのが、「天地真理流、サルビアの花」なのです。

このことはご本家の早川義夫さんもご了解された上でのアレンジでしょうから、何らご本家を侮辱するものではないと思います。ご本家にはオリジナルの雰囲気があり、天地真理さんには彼女に相応しいアレンジが必要だったということだと思います。




こうして、夢の競演を終えてみて、今更ながら感じますのは、天地真理さんのクラシック仕込みの発声の素晴らしさ、伸びやかさでした。これほどの声をお持ちであれば、当時のフォーク界で秀逸と呼ばれる方々とも互角に渡り合えたでしょうに、残念でなりません。

最後のこの曲『サルビアの花』は天地真理さんを代表するカバー曲であると思います。このことを強調して筆を置かせていただきます。










さて次回は「恋の風車」です。どうぞ気長にお待ち下さい !









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Re: オリジナルとの対比

tip さん、お越しいただき有難うございます。

「サルビアの花」という曲は天地真理さんによって、新たなイメージの曲となりました。もっと多くに人に親しんでいただけたら嬉しいですね。

オリジナルとの対比

こんにちはtipです

早川義夫氏のオリジナルを始めて聞き かなりショックを受けました

私はこの曲をかなり以前(30年以上)から記憶していましたが 一体  
誰の曲だったかは解かりませんでした

多分 もとまろ の歌を記憶していたのだと今思います

かなり 崩れた印象の原曲に対し多くの方々が色々な歌い方をして

いますね

年を重ねる度にアレンジは変化し様々な歌い方が生まれたのでしよ



この曲の悲壮感を表立って表現するか または 内に込めるかで印

象は大きく変化しますね

真理さんは確実に後者です

歌い崩しは避けて(過度の強調や感情移入)さらりと歌い上げていま



この決して大袈裟にする事は無い しかしその中で一瞬見せる表情

が真理さんらしくあり 有る意味でオリジナルを超える魅力を感じます




Re: 甲斐も好き

mizu さん、よくいらっしゃいました。

甲斐バンド、懐かしいですね。「裏切りの街角」「HERO」「安奈」などをよく聴かせていただきました。彼らは1975年ころから活動されていましたから、天地真理さんが下火になったころに、ヒットを飛ばされたことになりますね。

’懐メロ’といったくくりで昔の歌を採り上げる番組がありますが、私たちは今でも現役のつもりです。甲斐よしひろさんにも、天地真理さんにも生涯現役で頑張っていただきたいです。お元気でお過ごしになることも現役なのです。

mizu さん、またお越し下さい。

待ってましたぁ

スリーピーさん、こんにちわ

「サルビアの花」が紹介されるのをお待ちしておりました(^^ゞ

実は、この歌を真理さんの曲で初めて知ったわけなんですが、最初は、爽やかで清清しいイメージの曲だと思って聴いていました。

私は右脳人間で(というか左脳が全く発達していなくて)、曲を聴くときはいつも、メロディー、歌手の声、楽器の音色に夢中になって、歌詞は頭の中に入らないんです。

この曲も、最初は、ただ「爽やかでいい歌だなあ」と思っていたのですが、だいぶんしてから、ふと歌詞の一節が耳につき、改めて歌詞を追うように聴きなおしてみて、初めて驚愕しました。

なんと悲しい歌なんでしょう。
思わずダスティン・ホフマンの「卒業」を思い出しました。
しかし、あの映画は最後はハッピーエンドで終わるのですが、この曲は、悲壮で終わります。
凄い衝撃でした。

しかし、スリーピーさんがおっしゃるように、それを、優しく包むイメージに変えた真理さんと竜崎さんの才能は素晴らしいですね。

他のアーチストとの比較、とっても勉強になりました。
たくさんの方がカバーしているのですね。
真理さんは、その中でも異彩を放っていると思います。

甲斐も好き

こんばんは。私、甲斐よしひろの大ファンで、真理さんのファンサイトに甲斐さんが紹介されるなんて、こんなうれしいことはありません。

この歌は甲斐バンドブレイク前、甲斐よしひろソロカヴァーアルバムとして発売され、即購入毎日聞いてました。
私は好きな歌手が歌えばどんな歌でもすべて好き派なんです。
この中に入っているフォークルの「ユエの流れ」真理さんの声で聞きたかった一曲です。
最近ちょっと妄想といいますか、甲斐さんの歌を真理さんが歌ったっらどういう感じなんだろう、などと考えています。「吟遊詩人の唄」とか「この夜にさよなら」とか名曲が多いんですよね。真理さんならどう聞かしてくれるんだろうと考えるとわくわくします。
甲斐さんは今年58歳ですがまだバリバリの現役で、私一昨年2009ファイナルへ行ってきましたが3時間ほぼ全開、アンコールは立ってるのがやっとの状態でうたってました。
真理さんにも全開で走ってほしいです。
なんか嬉しさのあまり、まとまりのない文で失礼しました。
プロフィール

スリーピー

Author:スリーピー
真理さんを応援するブログへようこそ!

真理さんは、私の姉のよう。
私はそんな おっちょこちょいな姉を想う、おせっかいな弟かな。

このブログでは、皆さんと彼女の真価をお伝えして参ります。

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