『想い出のグリーン・グラス』




7月21日、本日のお題は、想い出のグリーン・グラス




アルバム単位で、真理さんの曲をご紹介する今回の企画、今、1974年12月10日発売のアルバム『天地真理オン・ステージ』について、ご紹介しています。



この真理さんの9枚目のアルバム天地真理オン・ステージは2枚組で構成されています。その表裏表紙と、収録の構成は次のようです。

オンステージ

< 1枚目 >
A面
1 水色の恋
2 青春
3 ある雨の日の情景
4 想い出のグリーン・グラス
5 結婚しようよ
6 夏を忘れた海

B面
1 わが祖国
2 愛する人に歌わせないで
3 想い出のセレナーデ
4 また逢うためにさようなら


< 2枚目 >
A面
1 シュガー・ベイビー・ラブ
2 シュガー・タウンは恋の町
3 悲しき天使
4 愛の休日
5 ひとりじゃないの
6 恋する夏の日
7 若葉のささやき

B面
1 ジョニー・エンジェル
2 トップ・オブ・ザ・ワールド
3 ジ・エンド・オブ・ザ・ワールド
4 ママにサンタがキッスした
5 ホワイト・クリスマス
6 赤鼻のトナカイ
7 聖しこの夜

*このアルバムは1974年9月に、東京・九段会館ホールでのコンサートの模様が収められています。






天地真理さんの9枚目のアルバム『天地真理オン・ステージ』のご紹介を始めて3回目。
本日は「想い出のグリーン・グラス」です。



この曲は、1965年にアメリカのカーリー・パットマン(J. Curly Putman)により、作詞・作曲されたものです。


Porter Wagoner や Bobby Bare らにより、カントリーソングとして最初に世に出されたこの曲は、1966年にTom Jones によっても歌われ、同年12月3日の the UK Singles Chart で1位となり、7週間首位を譲らなかったことで一躍有名になり、その後はポピュラーなカバー曲として、多くのアーティストによって歌われました。その中には、1960年代に自由と平和を訴え続ける“フォークの女神”と呼ばれたJoan Baez も含まれています。



まずは、最初にカントリーソングとして歌い継いだお二人、Porter Wagoner と Bobby Bareの歌声をお聴きいただきましょう。



最初はPorter Wagonerです。GianoMusicさんの作品からどうぞ。




続きましてBobby Bare。こちらは、grusselaf さんの作品です。






そして、この曲を世界中に広めた人、Tom Jones の歌声です。fritz5131 さんの作品からお聴き下さい。









如何でしたでしょう?

英語が余り分からない私としましては、牧歌的な雰囲気に包まれて、手拍子まで合わせてしまいましたが、実はこの曲は、死刑囚が処刑前夜に夢見た故郷を歌ったもの、と言われているのです。

それは詩を一つ一つひも解いてみると分かります。少し難解な時間になってしまいますが、敢えて挑戦してみましょう。




1. The old home town looks the same
As I step down from the train,
And there to meet me is my mama and papa.
Down the road I look and there runs Mary,
Hair of gold and lips like cherries.
It's good to touch
The green, green grass of home.

古い故郷は昔のまま
汽車を降りると
ママとパパがぼくを迎えてくれる
街へ行くとマリーが駆けてくるのが見える
金髪とイチゴのような唇のマリー
触れてみたい、green, green grass of home

2. The old house is still standing
Tho' the paint is cracked and dry,
And there's that old oak tree that I used to play on.
Down the lane I walk with my sweet Mary,
Hair of gold and lips like cherries.
It's good to touch
The green, green grass of home.

古い我が家はまだ残っている
ペンキはひび割れ、乾いている
いつも遊んだ樫の古木
あの小道を、愛しいマリーと下りてみたい
彼女の金髪とイチゴのような唇
触れてみたい、green, green grass of home

Yes, they'll all come to meet me,
Arms reaching, smiling sweetly;
It's good to touch
The green, green grass of home

そう、みんな、故郷でぼくを待っている
生き生きと、柔らかく微笑みながら
触れてみたい、green, green grass of home

3. Then I awake and look around me
At four grey walls that surround me
And I realize that I was only dreaming.
For there's a guard, and there's a sad old padre,
Arm in arm we'll walk at daybreak.
Again I'll touch
The green, green grass of home.

やがて目覚めて、周りを見れば
寒々とした灰色の壁
そして、看守と、もの憂い老牧師
夜明けには、腕を取り合って歩くだろう
最後にもう一度、触れてみたい、green, green grass of home

Yes, they'll all come to see me
In the the shade of that old oak tree
As they lay me
'neath the green, green grass of home.

そう、みんな、故郷でぼくを待っている
あの古木の影の
我が家の傍に、私を横たえるときが来る





如何でしたでしょう? 

ゆっくりとした牧歌かと思っていましたが、悲しい現実が背後に隠れていました。このように悲惨な内容を含んでいながら、ヒットチャートで7週間も首位に君臨していたのは、何故かと思い、これらお三方の歌われた歌詞を当たってみますと、やはりそうでした、Porter Wagoner や Bobby Bare らは、3番目の歌詞まで全て歌っているのに、Tom Jones は2番目の歌詞までしか歌っていないのが分かります。やはり3番目の歌詞は万人向けではなかったということなのでしょう。




ところで、天地真理さんが陶酔されている Joan Baez もこの曲をカバーしています。彼女は特に「自由と平和」を訴える反戦主義者という側面から、3番まで歌っていますし、更には最後の歌詞を少々入れ替えて歌っています。

彼女の場合、最後の歌詞はこうなります。戦争のために犠牲になる自分たちの仲間をいつまでも見捨てはしない、そんな気持ちが込められていると思います。

Yes, we'll all be together
in the shade of the old oak tree
When we meet
beneath the green, green grass of home.

そう、私たちは皆一緒
あの古木の影の
我が家の傍に、私を横たえるときが来ても





そんな、彼女の歌声をお聴きいただきましょう。

2old2Rock さんの作品からどうぞ。






1967年にJohn Baez が初めて来日した頃、森山良子さんが“和製ジョーン・バエズ”としてデビューしたという噂も聞きますが、実際にこの曲をリリースしたのは1969年になってからです。

もちろん、天地真理さんもカバー歌手として存在するのですが、同じ山上路夫さん訳のこの曲を、森田公一さんがコンサート用にアレンジしたものを天地真理さんが歌っておられます。

そのアレンジによる違いとは、オリジナルが3コーラスに対して、天地真理さんがコンサートで歌われたのは「想い出のグリーン・グラス」という題名で「思い出」の文字が違い、2番目の歌詞が省略されて2コーラスになっている点です。




思い出のグリーン・グラス
Green Glass Green of Home
作詞・作曲:Curly Putman
日本語訳:山上路夫


1 汽車から降りたら 小さな駅で
迎えてくれる ママとパパ
手を振りながら呼ぶのは
彼の姿なの
思い出のグリーン・グリーン・グラス・オブ・ホーム
帰った私を迎えてくれるの
思い出のグリーン・グリーン・グラス・オブ・ホーム

2 昔と同じの 我が家の姿
庭にそびえる 樫の木よ
子供のころに のぼった
枝もそのままよ
思い出のグリーン・グリーン・グラス・オブ・ホーム

3 悲しい夢みて 泣いてた私
ひとり都会で迷ったの
生まれ故郷に立ったら
夢が覚めたのよ
思い出のグリーン・グリーン・グラス・オブ・ホーム

笑顔でだれも迎えてくれるの
思い出のグリーン・グリーン・グラス・オブ・ホーム




山上路夫さんの日本語訳は、当事者が男性から女性に変更になっており、詩に悲惨さは微塵も感じられません。これは、日本にこの曲を紹介するには必要だったことと思います。





それでは、3コーラス仕立てで歌われているお二方をご紹介します。

まずは、森山良子さん。やはり、この方の歌声が採り上げられるケースが多いようです。blueheartkei さんの作品でどうぞ。




続きまして、キャンディーズ。こちらも仕上がりがいいですね。HB2A110217 さんの作品です。







そして、最後が天地真理さんです。特別に真理さん専用の歌詞を記させていただきます。


想い出のグリーン・グラス
Green Glass Green of Home
作詞・作曲:Curly Putman
日本語訳:山上路夫
編曲:森田公一

汽車から降りたら 小さな駅で
むかえてくれる ママとパパ
手を振りながら呼ぶのは
彼の姿なの
想い出のグリーン・グリーン・グラス・オブ・ホーム
帰った私を むかえてくれるの
想い出のグリーン・グリーン・グラス・オブ・ホーム

悲しい夢みて 泣いてた私
ひとり都会でまよったの
生まれ故郷に立ったら
夢がさめたのよ
想い出のグリーン・グリーン・グラス・オブ・ホーム
笑顔でだれでも むかえてくれるの
想い出のグリーン・グリーン・グラス・オブ・ホーム




それでは天地真理さんの歌声です。今回もスリーピーの手作りでお届けします。でも写真が少なくて済みません。2コーラスでフルコーラスでのお届けです。

[想い出のグリーン・グラス]

 []



そして、もうひとつ。こちらはある番組での貴重な音源を Sugi4Geru さんがアップして下さいましたので、こちらもお楽しみ下さい。









さて、全てをお聴きいただき、如何だったでしょう?

歴史の深い曲ですので、最後の天地真理さんにたどり着くまで、長丁場で皆さまにご面倒をお掛けしましたが、正しくお伝えしたほうが最終的には、より良い理解につながると思います。

私的には、やはり真理さんの声、特にコンサートにおける伸びやかな声に魅了されます。Joan Baez の声も素晴らしいし、森山良子さんも。でも真理さんの声は、森山良子さんのそれとは異質のものであり、真理さんならではの宝だと思うのです。

ということで、長丁場ではございましたが、天地真理さんに1票入れさせていただいて、お開きとさせていただきます。長時間、お付き合いいただき、有難うございました。











さて次回は、「結婚しようよ」をお届けします。 

どうか気長にお待ち下さい !









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真理さんが歌うと何度聴いても心にじ~んと

真理さんファン さん

そうなんです。「真理さんが歌うと何度聴いても心にじ~んと」くる。

これが彼女を応援する原動力になっているように私も思います。専門家が評すれば、決して上手いとは言えない部分もあるかもしれない。でも、それは歌の上手さとは別の、要は心なんですね。

40年前の昔にファンであった方が、今になって、Youtube を視聴して、プレミアムボックスを購入して、ファンとして再燃する。この手の話を多くの方からお聞きしていますよ。そういう仲間がもっと増えるよう、このブログを今後も進めて参ります。

天地真理さんの想いでのグリーングラス 伸びやかな歌声でとても素晴らしいですね。真理さんはこの様なコンサート会場で実力を発揮されますよね。私もこの曲はとても大好きな曲です。そうなんですこの曲は死刑囚のの事を歌った歌ですよね。昔、NHKーFMでこの曲を紹介した時に解説で死刑囚の事を歌った曲ですと説明されていました。物悲しい雰囲気と懐かしさが漂っています。スリーピーさんとてもお詳しいですね!
真理さんが歌うと何度聴いても心にじ~んときますね。
プロフィール

スリーピー

Author:スリーピー
真理さんを応援するブログへようこそ!

真理さんは、私の姉のよう。
私はそんな おっちょこちょいな姉を想う、おせっかいな弟かな。

このブログでは、皆さんと彼女の真価をお伝えして参ります。

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