わが祖国




8月5日、本日のお題は、わが祖国




アルバム単位で、真理さんの曲をご紹介する今回の企画、今、1974年12月10日発売のアルバム『天地真理オン・ステージ』について、ご紹介しています。



この真理さんの9枚目のアルバム天地真理オン・ステージは2枚組で構成されています。その表裏表紙と、収録の構成は次のようです。

オンステージ

< 1枚目 >
A面
1 水色の恋
2 青春
3 ある雨の日の情景
4 想い出のグリーン・グラス
5 結婚しようよ
6 夏を忘れた海


B面
1 わが祖国
2 愛する人に歌わせないで
3 想い出のセレナーデ
4 また逢うためにさようなら


< 2枚目 >
A面
1 シュガー・ベイビー・ラブ
2 シュガー・タウンは恋の町
3 悲しき天使
4 愛の休日
5 ひとりじゃないの
6 恋する夏の日
7 若葉のささやき

B面
1 ジョニー・エンジェル
2 トップ・オブ・ザ・ワールド
3 ジ・エンド・オブ・ザ・ワールド
4 ママにサンタがキッスした
5 ホワイト・クリスマス
6 赤鼻のトナカイ
7 聖しこの夜

*このアルバムは1974年9月に、東京・九段会館ホールでのコンサートの模様が収められています。





本日のご紹介は「わが祖国」です。

この曲は、プレミアムボックスのDISC7の7番に当たります。





季節は8月に入りました。

じめじめとして、カラっと晴れることが少なかった7月の後半でしたが、8月に入って少しずつ真夏の気候に戻りつつあります。スリーピー的には、暑い夏は嫌いなのですが、暑くない夏もまた、色々と支障がありますので、スリーピーが悲鳴を上げるくらいに暑くなって欲しいものです。そしたら、私は日光や尾瀬に退避します。



さて、8月に入って早々、嬉しいお知らせがあります。

ファンクラブ事務局より封書が届き、「天地真理 OFFICIAL WEBSITE」の誕生と、「天地真理全国サークル」の発足が告知されました。

天地真理 OFFICIAL WEBSITE

天地真理 全国サークル



既にいくつかの行事予定が決まっており、ファンクラブでは来る10月1日に東京で「天地真理デビュー40周年祝賀会」が、そして、ファンクラブにおいては全国9ブロックで開催の方向ですが、既に4ヶ所で10月から11月に掛けて「ファンの集い」が予定されているのです。今後、詳しいことが分かりましたら、この紙面を使ってご紹介して参ります。

全国の皆さん、これから忙しくなりますね。でも、スリーピーから一つお願いなのですが、集まって下さる方は、どうか中心である真理さんの体調を、そして、ご本人そして真保さんが何を望んでいるのかを常に念頭において活動していただければと思います。お二人の望まない方向へ向かってしまうのは本末転倒ですから。

偉そうなことを申し上げましたが、このブログが本当に彼女たちに喜ばれているのかどうかは一番の疑問です。





さて、本日のご紹介「わが祖国」を進めて参りましょう。

この曲名を聞いたとき、これはなんと大それた命名の曲を真理さんは選んだものだな、と思いましたが、よく調べてみますとそのルーツは、やはりフォークソングの発祥の地、アメリカ合衆国でした。

人種差別反対、戦争反対などの社会的なメッセージを込めた曲をプロテストソングと呼んだそうですが、そのはしりを築いたひとりに、ウディ・ガスリー(Woody Guthrie)がいました。


Wikipedia では彼を次のように評しています。

「アメリカ合衆国のフォーク歌手・作詞家・作曲家。14歳のときに家族が離散し、大恐慌の時代に放浪生活を送る。その放浪のなかで、貧困や差別などに翻弄される労働者らの感情を歌にして演奏した。」

250px-Woody_Guthrie.jpg




彼はオクラホマ州オケマーの出身で、生涯を貧困や差別から労働者を解放するために捧げた人です。現地の駅前には彼の銅像が立っているそうです。

その生き様を知る手がかりとして、彼の自叙伝とも言える、映像をご覧に入れましょう。


ryuji83jpn さんの作品からどうぞ。






この映像をご覧になって、皆さんは何をお感じになりましたか?

「このブログのテーマである、天地真理さんとは関係のない内容だ」とか「今の平和な日本には関係ない」とお怒りの貴兄もおいででしょうが、当の天地真理さんが、この「わが祖国」という重い題名と知りつつ、この曲を選んだからには、フォークというジャンルだけではなく、何かしか貧困の問題や労働者差別などの問題に関心がおありだったのではと思うのです。真理さんが傾注されたJoan Baez も反戦主義という、その流れのひとつだと思うのです。



この曲「わが祖国」の歌詞は一般に次のようです。少し長いですが、ご辛抱下さい。


Well I rode that ribbon highway
I saw above me the endless sky
I saw below me the golden valley
This land was made for you and me

延々と繋がるハイウェイを走り抜けてきた
頭上にはどこまでも続く空があった
眼下に輝く渓谷を眺めながら
この国はあんたたちと俺のために作られたんだ

I’ve roamed and rambled and followed my footsteps
Through the sparkling sands of her diamond deserts
And all around me a voice was sounding
This land was made for you and me

俺は気の向くまま足の向くままに放浪し流離ってきた
ダイアモンドみたいに輝く砂漠を通り抜けて
俺の周りから、こんな声が聞こえててきた
この国はあんたたちと俺のために作られたんだ

Well the sun came shining and I was strolling
Through wheat fields waving and dust clouds rolling
And a bell was ranging
As the fog was lifting
Saying this land was made for you and me

太陽が昇ってきて、俺は放浪し続けた
風に波打つ小麦畑や舞い上がる土ぼこりの中を通り抜け
鐘の音が聞こえてきた
霧が晴れていくにつれて
この国はあんたたちと俺のために作られたんだと語りかけてるような

This land is your land
This land is my land
From california
To the new york island
From the redwood forest
To the gulf stream waters
This land was made for you and me

この国はあんたたちの国
この国は俺の国
カリフォルニアから
ニュー・ヨークの島まで
レッドウッドの森から
メキシコ湾まで
この国はあんたたちと俺のために作られたんだ


日本語訳 by DEBDYLAN さん






如何でしたでしょう?アメリカの第2の国家と呼ばれる所以が読み取れましたでしょうか?

でも、Woody Guthrie のオリジナルの歌詞はもう少し違っていたようです。


There was a big high wall there that tried to stop me;
Sign was painted, it said private property;
But on the back side it didn't say nothing;
That side was made for you and me.

大きく高い壁が私を阻もうとした
書かれたサインには私有地とあった
でも、その裏にはなにも書いてなかった
そちら側があなたたちと私のものだ

In the shadow of the steeple I saw my people,
By the relief office I seen my people;
As they stood there hungry, I stood there asking
Is this land made for you and me?

教会の塔の陰にいる人々が見える
救援事務所の側にいる人々が見える
飢えて立って並ぶ彼らたち、私は並んで訊ねる
この土地は私たちのためにあるのかい?

Nobody living can ever stop me,
As I go walking that freedom highway;
Nobody living can ever make me turn back
This land was made for you and me.

誰も私を止めることはできない
自由の道を歩き続ける限り
誰も私を後戻りさせることはできない
この土地は私たちのためにある

日本語訳:森田玄さん



最初にご紹介した一般的な歌詞では、さまざまなアーティストがカバーしており、ボブ・ディランやPPM(Peter, Paul & Mary)が有名ですが、このオリジナルの歌詞を歌った映像は当時、レッドパージなどにより規制されていたので、たいへん貴重です。

ここのアメリカフォークソングの父と言われる89歳のピート・シーガーと、ブルース・スプリングスティーンが、ワシントンDCのリンカーンメモリアルで演奏した映像が見つかりましたのでご覧下さい。







さあ、長々と失礼致しました。本当に場違いと叱られてしまいそうですね。


それでは、天地真理さんが歌う「わが祖国」をご紹介して参りましょう。




This land is your land

作詞:Woody Guthrie
日本語訳詩:漣 健児
編曲:石川鷹彦

This land is your land
This land is my land
この山も この小川も
茂れる森 谷間の水
僕と君のもの

続く道 空の道
限りない 青い空
ふりそそぐ 太陽も
僕と君のもの

This land is your land
This land is my land
この山も この小川も
茂れる森 谷間の水
僕と君のもの

笑う人 泣いてる人
歩く人 働く人
この国で手をつなごう
This land was made
for you and me.

This land is your land
This land is my land
この山も この小川も
茂れる森 谷間の水
僕と君のもの




天地真理さんのお声をお聴きいただく前に、全フォークシンガー&ブラザース・フォーによる賑やかな演奏をお聴き下さい。

mikunigaoka0599 さんの作品です。






そして最後に天地真理さんのコンサートの模様です。いつもながら、スリーピーの下手な動画ですが、フルコーラスでお楽しみ下さい。

[わが祖国 (This land is your land)]

 []





真理さんの歌声をお聴きいただき、如何でしたでしょうか?

この曲のオリジナルが、アメリカの貧困、階級をテーマにした曲であるために、そちらの解説が長くなりすぎ、真理さんにとってマイナスイメージにならなければ良いのですが。

私が思うに真理さんは、賑やかなコンサート会場で大勢で歌えるというだけで、この曲を選んだのではないと思います。フォークのルーツを知った上での選択だと思うのです。そういう意味合いも含めて、少し詳しくご紹介させていただきました。

オリジナルの歌詞は辛らつではありますが、あくまで真理さんの歌声は、元気一杯で爽やかな印象で終えることができた曲だと思います。














さて次回は、このアルバムのB面2曲目「愛する人に歌わせないで」をお届けします。 

どうか気長にお待ち下さい !









にほんブログ村 音楽ブログ 女性ミュージシャン応援へ
にほんブログ25日

コメントの投稿

非公開コメント

Re: いい歌手人生

真さん、コメント有難うございます。

天地真理さんの真髄はコンサートで発揮されると思います。1970年代、私たちが中学生だった頃に入手できた情報の伝達媒体はテレビが8割、週刊明星や平凡が2割位だったでしょうか?そんなテレビでほぼ全てを判定されたあの頃。真理さんがアイドルとして上り詰めたのもテレビであれば、凋落の原因になったのもテレビであったと思います。

そんなテレビから少し距離を置くこととなった1975年頃、真理さんの舞台活動が増え、ご自分の希望が実現されるようになったのもこの頃から1977年位までの2年程度だったと思います。短期間、自己実現に向けて燃えた、こんな総括になりますでしょうか。

いい歌手人生

こんにちは。
私は今回のスリーピーさんの記事に痛く感動しました。
淡々と歌詞を紹介され、控え目に主張されていますが、
真理さんが歌の力に憧れ、それを信じて歌の世界に入ってきたんだということが再認識させられました。
その一端がこの選曲に端的に表れていますね。
歌詞はずいぶん骨抜きにされていますが。
まあその辺は天地真理のレコードとして残すためのぎりぎりの妥協点だったのでしょう。
こういう歌はテレビでは歌わなかったから多くのファンは知らなかったんでしょうが、
自分の意思がある程度反映できるコンサートでは歌っていた。
そこがまた奥ゆかしいところでもあり、
しかしやることはやった意思の強さでもあるように思えます。
真理さんはバッシングを受けたり、一方では同情されたりですが、
ここでご紹介のライブなどを聴くと、
やりたいことも精いっぱいやってくれていたように感じられ、
こうやって形にもなって残されたんです。
いい歌手人生でもあったのではないでしょうか。

Re: 真理さんの選曲…

真理さんファン さん

このコンサートの最初に「私の好きなポップス系の」という言葉がありましたが、国立音楽大学附属高校に在学中から、国内外の色々なアーティストについて学んできた結果として、フォークの起源までさかのぼって選曲されたのではないでしょうか。

そういう意味では、次の曲も、そのまた次も意味の多い曲が続きます。書き手としましては正しく伝えるべく努力するのみです。お見苦しい点はどうかご容赦下さい。

真理さんの選曲…

わが祖国 意味深い曲ですね。
初めてこの曲の意味を知りました。
スリーピーさんの解説有難うございます。
真理さんのフォークソングに対する思いが選曲に現れてる様な気がします。
真理さんは本当に歌を愛していらっしゃると思います。
歌を通じていろんなメッセージを伝えようとされていますね。
当時のマスコミはアイドルとしてばかり表に出して私もそうでしたけれど…。
今考えると非常に残念です。
真理さんのしたかった事が出来なかったですね。

そして、天地真理オフィシャルサイト発足ですね。
真理さんの満足出来るサイトにファンの皆様で育てていきたいですね。
プロフィール

スリーピー

Author:スリーピー
真理さんを応援するブログへようこそ!

真理さんは、私の姉のよう。
私はそんな おっちょこちょいな姉を想う、おせっかいな弟かな。

このブログでは、皆さんと彼女の真価をお伝えして参ります。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード