天地真理さんのクリスマスソング(後半)




11月20日、本日のお題は、天地真理さんのクリスマスソング(後半)




アルバム単位で、真理さんの曲をご紹介する今回の企画、今、1974年12月10日発売のアルバム『天地真理オン・ステージ』について、ご紹介しています。



この真理さんの9枚目のアルバム天地真理オン・ステージは2枚組で構成されています。その表裏表紙と、収録の構成は次のようです。

オンステージ

< 1枚目 >
A面
1 水色の恋
2 青春
3 ある雨の日の情景
4 想い出のグリーン・グラス
5 結婚しようよ
6 夏を忘れた海


B面
1 わが祖国
2 愛する人に歌わせないで
3 想い出のセレナーデ
4 また逢うためにさようなら



< 2枚目 >
A面
1 シュガー・ベイビー・ラブ
2 シュガー・タウンは恋の町
3 悲しき天使
4 愛の休日
5 ひとりじゃないの
6 恋する夏の日
7 若葉のささやき

B面
1 ジョニー・エンジェル
2 トップ・オブ・ザ・ワールド
3 ジ・エンド・オブ・ザ・ワールド
4 ママがサンタにキッスした
5 ホワイト・クリスマス
6 赤鼻のトナカイ
7 聖しこの夜



*このアルバムは1974年9月に、東京・九段会館ホールでのコンサートの模様が収められています。





本日のご紹介は、クリスマスソング4曲の内、後半の2曲「赤鼻のトナカイ」「聖しこの夜」です。

この曲は、プレミアムボックスDISC7の23番から24番に当たります。





まず最初にお届けするのは「赤鼻のトナカイ


クリスマスの時期には「ホワイト・クリスマス」と並んで必ず登場するこの曲ですが、余りに有名すぎて、登場するのが当然と思っておりました。

この度、この曲を拙いこのブログでご紹介するに当たり、私スリーピーも腰を据えて、その由来について調べましたので、その一端をもご紹介できればと思います。




まずは、赤鼻のトナカイとはどんな動物? 今更、トナカイについてご説明するつもりは毛頭ないのですが、トナカイの世界にも、優秀な者とそうでない者がいる、そんな誰もが羨む優秀なトナカイの影で、劣等感に悩む可哀想なトナカイが、このストーリーの主人公でした。

次の対訳をご覧いただきましょう。これは日本で「赤鼻のトナカイ」として紹介されているこの曲の原曲「Rudolph The Red-Nosed Reindeer」の日本語訳です。”真っ赤なお鼻の~”で始まる日本盤の曲と少々雰囲気が違っておりますが、原曲はこんな構成なのです。



ダッシャー、ダンサー、
プランサー、ヴィクセン、
コメット、キューピド、
そして、ドンナー、ブリッツェンをご存知でしょう。
でも、覚えてますか、
一番有名なトナカイの名前を・・・。

ルドルフは赤い鼻をしたトナカイ
ピカピカしてるお鼻
一目見たなら
輝いてるって思うでしょう
他のトナカイはみんなして
それを笑って、悪口言って
かわいそうにルドルフは
遊びの仲間に入れてもらえない

そしたら、霧のクリスマス・イブのこと
サンタさんが来て言った
キラキラお鼻のルドルフよ
今夜、ソリの先頭を走ってくれないかい。
それからは、みんなルドルフが大好きになって
歓声を上げて言ったものさ
「赤い鼻したルドルフ
きみは歴史に残るトナカイさ!」
 

<訳:野上絢>



優秀な8頭のトナカイを尻目に吹雪の中での先導を務めたのが、9番目のトナカイ「ルドルフ」でした。これは彼の劣等感の原因であった大きな赤鼻が役に立って、一躍有名人になるというストーリーなのですが、アメリカンドリームに見られるようにこのような流れはよくあるものなので、お読みになる皆さんは余り感動は覚えないと思います。

でもこのストーリーの生い立ちを調べるに当たり、私はその裏にあるもう一つのストーリーを見つけました。それは、この物語の作者、Robert L. May という人の作品の実現に至るまでの実話でした。お急ぎでない方はその辺を少しお付き合い下さい。

1930年頃、アメリカにシカゴにある通信販売会社、モントゴメリー・ワード (Montgomery Ward)の仕事をする妻と娘のある男性がいました。時代はウォール街で株価が大暴落をし、世界恐慌の厳しい時代でしたので、安い賃金で生活するのがやっとの彼の家計に更なる不幸が。妻のエヴリンが癌に倒れ、苦しい家計の中で治療もままならないまま、亡くなります。残された娘のバーバラに何とか元気を与えようと不幸の底で思いついたのが、この『赤鼻のルドルフ』というお話でした。

1939年、ボブの詩は会社から「赤鼻のトナカイ・ルドルフ("Rudolf the Red-Nose Reindeer")」と題され、デンバー・グレン(Denver Gillen)の挿し絵付きで発売されました。この時から、この「赤鼻のトナカイ」という曲が出来る1949年のクリスマスまでに、この詩は6百万部を売るベスト・セラーになったのです。





そんな実話を胸に置いて、原曲をお聴き下さい。jamie77williams さんの作品です。





そんなルドルフがヒーローになるストーリーを動画にしたものがありましたので、こちらもご覧下さい。前半がそのストーリーで、後半はサンタと子供達との戯れを描いた別物です。少々長いものですので、お時間のある方だけお付き合い下さい。CrazyToonWorld さんの作品です。





如何でしたでしょう?真っ赤なお鼻のトナカイさん、という日本に広まっている曲とは少し違った雰囲気の原曲をご覧いただきながら、主人公ルドルフのお話の起源まで踏み込んでみました。恵まれない世界の片隅にいる子供達にまでクリスマスの幸せを届けたい、そんなサンタクロースの存在が色々な逸話を生んで今の時代まで語り継がれていることに私は熱いものを感じました。が、一方でサンタクロースが生まれた頃の玩具の質素さにも感動して、今の時代に生きる子供達の価値観とのギャップを思い知らされ、今の時代に生きることの難しさ、あの時代への郷愁をも感じました。昔は良かった、そんな心境です。






次のご紹介は「聖しこの夜」です。

こちらはその起源を1818年にオーストリアで生まれた賛美歌に発するという、とても歴史のある曲です。元々はドイツ語で書かれた「Stille Nacht」という詩にギターによるメロディをつけたのが最初とのことですので、その後に英語圏に広まる「Silent Night」という曲名や「きよしこの夜」という曲名のそれぞれの言語訳よりも、ドイツ語によるものの方が威厳があるように感じます。


そんなドイツ語による「Stille Nacht」をお聴き下さい。rojaba さんの作品です。





そして英語版の「Silent night」 こちらは Susan Boyle による演奏を選ばせていただきました。aamyygirl さんの作品からどうぞ。




この英語版の歌詞を紐解いてみますと、Jesus, Lord とか Christ, the Saviour とかと言った決定的にキリスト教の宗教曲であることを指し示す言葉が目白押しですので、これ以上の宗教的な深入りは好ましくありませんので、これ以上の解説は差し控えたいと思います。


最後に日本人による日本語の歌唱をお届け致します。錦織健さんと森麻季さん、そして、氷川きよしさんらによる演奏です。zuitelさんの作品からどうぞ。




こちらの日本語の歌詞を記しておきます。

(Stille Nacht / Silent Night)
清し この夜 星は光り
救いの御子(みこ)は 馬槽(まぶね)の中に
眠り給う いと安く

清し この夜 御告(みつ)げ受けし
牧人達は 御子の御前(みまえ)に
ぬかずきぬ かしこみて

清し この夜 御子の笑みに
恵みの御代(みよ)の 朝(あした)の光
輝けり ほがらかに




如何でしたでしょう、厳かな雰囲気に包まれたこの曲は、この世の救世主とされるイエス・キリストの誕生を祝うクリスマスに相応しい曲ではないかと思います。





以上、2曲について続けて解説を加えさせていただきました。まさに拙い内容にご立腹の貴兄もおいででしょうが、最後に主題である天地真理さんのコンサートの模様をお届け致しますので、どうぞお鎮め下さい。


天地真理さんはこのコンサートで、これら2つの曲をメドレーっぽく、軽めに演奏されています。私が軽く感じているだけで、実際は荘厳な雰囲気だったのかもしれませんが。そんな2つの曲を続けてお聴きいただきましょう。いつもながらスリーピーのお手製の映像です。手抜きで済ませて参りましたこのアルバムのご紹介も今日が最後になります。フルコーラスでどうぞ。

[赤鼻のトナカイ・聖しこの夜]

 []




赤鼻のトナカイ
Rudolph the red nosed reindeer

作詞・作曲:John Marks
日本語詩:新田宣夫 編曲:森田公一

真っ赤なお鼻の トナカイさんは
いつもみんなの 笑いもの
でもその年の クリスマスの日
サンタのおじさんが 言いました
暗い夜道は ピカピカの
おまえの鼻が 役に立つのさ
いつも泣いてた トナカイさんは
今宵こそはと 喜びました



聖しこの夜
Holy Night

作詞:Joseph Mohr 作曲:Franz Gruber
日本語詩:由木 康 編曲:森田公一

聖しこの夜 星は光り
すくいのみこは みははの胸に
眠りたもう 夢易く

聖しこの夜 みこの笑みに
恵みの御世の あしたの光
かがやけり ほがらかに

聖しこの夜 星は光り
すくいのみこは みははの胸に
眠りたもう 夢易く
 





お聴きいただき如何でしたでしょう?本命の天地真理さんのご紹介が最後に本の少しでは物足りないというご不満もおありでしょうが、このコンサートが行われた1974年の9月は気候的にはまだまだ暑い最中でしょうから、この時期に無理やりクリスマスの雰囲気を出すことに苦労されたでしょうし、有名な曲ではあるものの、余り歌唱力を問う曲でもなかったことで、クリスマスの荘厳さを演出しつつ、余り深入りをしないでさらっと終わりに持って行きたい、その辺の演出の意思を感じつつ、私の解説はやや深めにお届け致しました。

中でも最後の「聖しこの夜」では荘厳な雰囲気の内に、コンサートを終えるには絶好の名曲であったと思いますが、それは天地真理さんの済んだ歌声があればこそ、と言えると思います。素晴らしい雰囲気の内にコンサートが終わり、私的にも良い区切りとなりました。



これにて長期間に及びました「天地真理オンステージ」のご紹介を全て終えます。合計24曲のご紹介は多岐の分野に渡り、記事をしたためる私としましても結構真剣に事前の調査が必要で、多くのことを学ばせていただきました。時には泣き言を書き並べつつも何とか終わりまで進むことが出来ましたのは皆さまからの暖かいコメントのお陰と感謝しております。

次回から新しいステージに移ります。益々、歌手としての技術が増している真理さんの後半の曲を一曲一曲、慎重にお届けするよう努めて参りますので、皆さま今後ともよろしくお願い致します。







上記「赤鼻のトナカイ」の記事ではこちらのサイトを参考にさせていただきました。

http://victorian.fortunecity.com/rodin/485/rudolph.html








さて次回は、『天地真理オン・ステージ』に別れを告げ、プレミアムボックスDISC7の中の25番目の曲「わたしの場合」をお届け致します。 どうか気長にお待ち下さい !










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Re: お久し振りです

ラガールさん、こんばんは。

「すてきなホリディ」いい曲でした。私もこれを聴くとホロリときてしまいます。クリスマスソングとしては悲しい曲でしたね。

「私は天地真理」については、これから特集を組んで参ります。皆さまのご意見を参考に進めて参りますので、今後ともよろしくお願い致します。また、お立ち寄り下さい。

お久し振りです

スリーピーさん、お久し振りです。

「天地真理オンステージ」は、私の最も大好きなライブ音源です。

もうひとつの、「私は天地真理」の方が、ファンの皆様には人気があるのですが、私は、オンステージ派です。

理由は、真理さんの安定した進行と、活き活きとした歌声が、とても安心して聴いていられるからです。
「私は天地真理」の方は、どことなく痛々しげな印象ですね。このライブは、なぜか聴けば聴くほど、心が痛くなるのです。

ちょっと脱線しました。
真理さんのクリスマスメドレーは、最高ですね。
もっともっとたくさんのクリスマスソングを歌って欲しかったと思います。
真理さんの歌うジングルベル、サンタが街にやってくる、ブルークリスマス・・・いいですね
それと、真理さんオリジナルのクリスマスソングも聴いてみたかったですね。

ちなみに、私は、竹内まりやさんの「すてきなホリディ」が大好きです。
12月になるとケンタッキーフライドチキンのCMのBGMで流れているやつです。
プロフィール

スリーピー

Author:スリーピー
真理さんを応援するブログへようこそ!

真理さんは、私の姉のよう。
私はそんな おっちょこちょいな姉を想う、おせっかいな弟かな。

このブログでは、皆さんと彼女の真価をお伝えして参ります。

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