天空の楽園・アヤメ平へ、そして「大人への憧れ」




【 通算456号 】

2015年8月25日(火)



旧盆が過ぎ、例年のことながら、朝晩に涼しい風が吹くようになりました。「暑さ寒さも彼岸まで」、と季節の変わり目を意味する彼岸よりも、この旧盆明けは夏の終わりを如実に感じる節目だと思います。

スリーピーにとってその如実さを感じるのは、快適な睡眠をとれるようになったことです。扇風機を付けっぱなして休んでも、浅い眠りのままだったあの暑い夏が終わる、これはとても喜ばしい。こんな喜びは私だけなのでしょうか。



さて前回は、久し振りに尾瀬に足を運び、念願だった至仏山への登山までの様子をレポートさせていただきました。

実は今回の尾瀬紀行の主な目的は「至仏山登山」であったのですが、あれから10日以上が過ぎ、改めて振り返ってみますと、至仏山は単なる岩山で、その登頂までの道のりは、小雨が降り続く空模様も手伝って、正直なところ辛いばかりで、「早く山頂に着かないかな」とそんなことばかりを考えておりましたし、頂上への到達は期せずして到来し、「なーんだ、こんなとこか」といった、少し興ざめの感もありました。

更には、至仏山から小至仏山に至る尾根の縦走は、さしたる標識もないため、独り身の私はとても心細く、対面から登って来られる登山者に久し振りに会うと、「この道は鳩待峠に向かっていますか」とか、「下山のはずなのに上りがあるのは何故でしょう?」とかといった質問を投げて、「この先の小至仏山頂までもう少しだよ、その先は鳩待だ」というアドバイスに安堵する私でした。

更には降り続く雨のために足が滑り、安全な左右の足場を選んで足を運ぶのですが、瞬時に安心と思って選んだ岩に足を置いた瞬間に見事に「ツルッ」と滑り、危うく背骨を叩きつける羽目に陥った際には、背中のリュックサックがそれを防いでくれて、危うく山頂での怪我を免れたりと、幸運にも助けられました。

それにしても、小至仏山を過ぎ、鳩待峠までの下山は、雨が土砂降りになってきたこともあり、下り坂であるにもかかわらず、長く辛い時間でした。この登山に総じて言えるのですが、雨による足場の悪さと、雨の中スマホを取り出す面倒くささから、写真をほとんど撮らず仕舞だったことが悔やまれます。




午前10時20分。鳩待峠にやっとのことでたどり着いた私は、土砂降りの雨の中、無料休憩所で雨をしのぎ、つかの間の休憩の時間を得ます。持参した食料もほとんど残っておりませんでしたが、カップラーメンが一つあり、お湯さえあればと休憩所を探すのですが、お湯を分けてくれそうなお店もないし、高価なお金を払ってお湯を買うのも気が引けました。仕方なく、捨てようと思ってゴミ袋に入れていた残飯を探して、つかの間の空腹を満たしました。残るはピーナッツチョコレートが一袋とペットボトルの水。

これから、車が置いてある「富士見下」までは、歩いて12Kmほどあります。既に5時間ほど歩いていますので、残った道のりを思うとため息が出ました。でも、私が今回予定した一連のルートを日帰りで制覇した若者もおりましたので、既に一泊している私が弱音を吐いては恥ずかしい。そんな思いで出発しました。

これからのルートは次の通りです。

鳩待峠 ---> 富士見峠(富士見小屋) ---> 富士見下(駐車場)

この鳩待峠から富士見峠までの間に、かつては『天上の楽園』と呼ばれた「アヤメ平」があります。この湿原については2013年の10月に「雲上の楽園・アヤメ平」としてレポートしています。よろしければ、こちらもご参照下さい。

2013年雲上の楽園・アヤメ平



この2013年のレポートでは、富士見峠側から、鳩待峠に向かって進みました。当時は「雲上の楽園」という言葉を目にしながらも「何故、そう呼ばれるのか?」という疑問の答えまでは見つかりませんでした。

今回はその逆のコースを辿ったわけですが、帰りにたまたま通る、消化試合的な場所としか位置付けておりませんでしたし、全線が木道とはいえ、長い道のりに苦痛させ感じていました。しかし、今回のコースは私にとって「アヤメ平」再発見の記念すべき機会になりました。

それは、.................


1.鳩待側から富士見峠まではなだらかな上り坂になっており、それはあたかも地上から天上へ果てしなく続く木道のように感じられました、その先はまさに楽園かも

2.その上り傾斜の木道の周囲は、湿地帯、樹林帯、またまた湿地帯、というように風景が刻々と変化し、歩く旅人を飽きさせない

3.そんな傾斜地にある湿地帯には、棚田ならぬ、階段状の湿地があり、その数は無数であり、頂上にあるアヤメ平には巨大な湖とも言えるような湿地が横たわっております


以上が私に感動を与えてくれた理由です。


先に、山の鼻ビジターセンターを訪れた際に、センターの一角にビデオ映像が常時流れるスペースがありました。それは群馬県が企画して、NHKが制作協力で完成した「アヤメ平」の荒廃から復興への記録でした。


IMAG0569a.jpg
山の鼻ビジターセンターの建物の約半分のスペースを使って
記録映像を見せる場所が用意されています


かつての「アヤメ平」は訪れたハイカーに湿地が踏み荒らされて荒廃し、彼らが持ち込むゴミが溢れて悲惨な状況でした。それを「ゴミの持ち帰り運動」によってゴミを一掃し、湿地の復興試験により、徐々に元の姿を取り戻す試みが繰り返されてきました。

今では一つもゴミの落ちていない「アヤメ平」が実現し、湿地も荒廃が止まっています。

P1000372a.jpg
今回の「アヤメ平」走破中に撮影した唯一の写真です
雨の中の「アヤメ平」は霧に霞んでいました



再び『天上(雲上)の楽園』に戻るのはそう遠くではないように思います。しかし、残念ながら、最近のハイカーは日帰りが多く、尾瀬ヶ原や尾瀬沼を散策しただけで帰ってしまうケースが多いようです。私がお勧めする「アヤメ平」まで足を運ぶハイカーは少ないようで、現に今回遭遇したハイカーは数えるほどでした。





そんなアヤメ平を後に、富士見峠に着いた私でしたが、峠にある「富士見小屋」で疲れた体を癒すため、何か美味しい飲み物でもと思い、楽しみにたどり着いてみますと、その日は残念ながら、閉店の準備をされていました。

IMAG0535a.jpg





店主の方に確認すると

「今日は、麓の旅館に来る客を迎えに行くので、少し早く閉めるんだよ。申し訳ない。」

とのこと。それではと、ドボトボと富士見下への道を歩き始めると、何と先ほどの店主の方が車を止めて下さり、「荷物が多いようだから乗って行きなさい」と仰って下さるのです。何という幸運。そのまま歩けば優に2時間は掛かる道のりを数十分で済ませることが出来、冒頭でお伝えしたように早々に駐車場へ到着することができました。

乗せていただた道々、富士見小屋の歴史や、尾瀬の歴史をお聞きすることができました。それらを要約しますと次の様です。

1.富士見小屋は昭和8年に開業した、現当主が3代目になるそうです
2.尾瀬は国と東京電力の所有で、小屋だけは自らの資金で建てたそうです
3.ご当主と奥さまが交代で麓から車で10数キロ上がってきては、開店しているそうです
4.毎年5月末から10月初旬までの営業で、それ以外は麓にある片品温泉で息子さんが経営する旅館の手伝いをするそうです
5.富士見小屋の営業時間は午前9時ごろから午後2時くらい
6.宿泊も受け付けるそうで、10数名の団体であればOKだそうです(少数は不可)


今年は無理かもしれませんが、来年の山小屋訪問が楽しみです。







さて、真理さんの作品のご紹介です。

先にお話ししましたように、今回の一人登山では、終始「Disc-8」(小さな人生、君よ知るや南の国)を聴かせていただきました。

本当なら、その全てをお聴かせしたいところですが、今回もひとつだけ選ぶとすれば


「大人への憧れ


になるかと思います。この作品の中で真理さんは、歌い出しを地声でスタートしますが、曲の進行とともに地声では対応できなくなり、ファルセットへと移行して参ります。その声質の違いの大きさ、そして、クラシックで鍛えた真理さんの歌唱力を如実に味わえるのがこの作品だと思うのです。

このミュージカル「君よ知るや南の国」では、男の子として育った主人公役の真理さんが、年頃の時期を経て、女性へと目覚めていく流れを描いていますが、そんな少年期の男性の声と、思春期の女性の声を明確に使い分けるのに、真理さんのファルセットは大いに役立っているのです。

それでは2012年のスリーピーのアレンジでお聴きいただきましょう。



作詞:安井かずみ
作曲・編曲:宮川泰


大人になるって どうしてなれるの?
お化粧 髪型 しぐさもおぼえて

私はきれいに なれるか心配
鏡よ鏡よ 教えておくれ

ララ 早くその日がくるのを
待っている 私だけど
ララ 大人 今背伸びをして
夢の中を 踊ります

ララ それはまだ見たことない
世界 きっとすてきだわ
ララ 大人 女の人って
憧れちゃう 私です



大人への憧れ 投稿者 tadashi20090628








そして「天地真理ミュージック・コレクション」の再放送です。



2013年04月27日 第31回の再放送

シングルのB面コレクション/花ひらくとき、蔵出しコレクション/小さな日記


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このブログ上での再放送開始を受けて、このブログのインデックス的位置づけのHP「癒しの天地真理」での再放送が無くなりましたので、これまでのように、ブラウザの違いによる入口の違いも気にする必要がなくなります。

今後はどのブラウザをお使いになる場合でも、こちらの入口からお入りになれます。

『癒しの天地真理』への共通入口






ここのところ、個人的な出来事や地元の行事が重なり、これまでの更新タイミングが守れない事態に至っています。

まー、スリーピーの私的な日記という位置づけで、この記事を書いてはおりますし、恐らくはご来訪の皆さまは「天地真理ミュージック・コレクション」だけを目当てにお越しでしょうから、そのような方々にはご迷惑をお掛け致しておりますことをお詫び致します。

これから9月に入り、秋の収穫が始まりますと、今以上に多忙になる可能性があります。今後の更新の遅れにつきましても、前もってお詫びさせていただきます。

今後とも、どうぞよろしくお願い致します。

ではまた!









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